「私たちの行いは私たちを偽る。人は自分にふさわしい行いを見つけるまでに、果てしない時間を必要とする。しかし、毎日、毎時間が急ぎ足で過ぎ去っていく。時間はないのだ。」
- 1632年8月29日~1704年10月28日
- イングランド(イギリス)出身
- 哲学者、政治思想家
- 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた
英文
“Our deeds disguise us. People need endless time to try on their deeds, until each knows the proper deeds for him to do. But every day, every hour, rushes by. There is no time.”
日本語訳
「私たちの行いは私たちを偽る。人は自分にふさわしい行いを見つけるまでに、果てしない時間を必要とする。しかし、毎日、毎時間が急ぎ足で過ぎ去っていく。時間はないのだ。」
解説
このジョン・ロックの言葉は、人が自分にふさわしい行動を見つけることの難しさと、時間の制約についての深い洞察を表している。ロックは、私たちの行動がしばしば本当の自分を隠す「偽りの仮面」として機能することを指摘している。人が自分に合った行動を見つけるまでには多くの試行錯誤が必要だが、人生の時間は限られており、急ぎ足で過ぎ去ってしまうため、その試行錯誤に十分な時間を割くことは困難であると述べている。
現代社会においても、このテーマは非常に重要である。多くの人が自身の役割や価値を模索しながら、試行錯誤の過程で多くの異なる選択や行動を試みている。しかし、忙しい日常や急速な時間の流れの中で、本当に自分にふさわしい行いを見つけることは簡単ではない。限られた時間の中で真の自己を発見するには、自己認識を深め、慎重に行動を選ぶことが求められる。
ロックのこの言葉は、自己探求の必要性と時間の貴重さについて私たちに考えさせるものである。行動の背後にある本当の意図や価値観を理解し、日々を大切にしながら自分にふさわしい行いを見つけることが、充実した人生を送るための鍵となる。急ぎ過ぎる日々の中でも、真の自分を見つけるための時間を意識的に持つことが、人生の質を高めるための重要な教訓である。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?