「隣人を自分のように愛することは、人間社会を規律するための真理であり、それだけで社会的な道徳のすべての問題を判断できる」
- 1632年8月29日~1704年10月28日
- イングランド(イギリス)出身
- 哲学者、政治思想家
- 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた
英文
“To love our neighbor as ourselves is such a truth for regulating human society, that by that alone one might determine all the cases in social morality”
日本語訳
「隣人を自分のように愛することは、人間社会を規律するための真理であり、それだけで社会的な道徳のすべての問題を判断できる」
解説
ジョン・ロックのこの言葉は、隣人愛が社会における道徳の基盤であることを示している。ロックは、隣人を自分と同じように思いやることが社会の調和を保つ基本的な原理であり、もしその原理がしっかりと実践されるならば、すべての道徳的な問題に対する判断基準となり得ると考えている。このような考えは、キリスト教の教えにも影響を受けた普遍的な道徳観に根ざしている。
現代でも、この言葉の持つ意義は変わらず重要である。たとえば、公共の場や職場でのエチケットや、他者への配慮が求められる場面において、他者の立場や気持ちを尊重することが多くの問題の解決に繋がる。また、異なる価値観や背景を持つ人々と共に生活する多様化した社会においても、相手を自分のように大切にする姿勢が、人間関係の改善や衝突の回避に役立つ。
ロックのこの言葉は、私たちに共感と思いやりをもって行動することの重要性を思い起こさせるものである。個人の利益や視点を超え、他者を自分と同じように愛することができる社会は、平和で協力的な共同体を築くための礎となる。隣人愛の実践は、現代においても持続可能な社会のための道徳的な指針として、多くの人々に受け継がれている。
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