「ノアの箱舟の外で救われることができなかったように、人が救いを見出すことができるのは唯一の教会である」

トマス・アクィナス
トマス・アクィナスの名言
  • 1225年頃~1274年3月7日
  • シチリア王国(イタリア)出身
  • 神学者、哲学者
  • スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した

英文

“There is but one Church in which men find salvation, just as outside the ark of Noah it was not possible for anyone to be saved.”

日本語訳

「ノアの箱舟の外で救われることができなかったように、人が救いを見出すことができるのは唯一の教会である」

解説

この言葉は、アクィナスが唯一の教会による救済の必要性について述べたものである。彼は、ノアの箱舟が唯一の救いの場であったように、救いはただひとつの教会を通じてのみ与えられると考えた。この考えは、普遍的な信仰の共同体としての教会の重要性を強調し、教会が信仰と救いの根源であるという見解を表している。

現代では、宗教や信仰の多様性が認められているが、この言葉は信仰共同体における一体性の重要性を強調しているとも解釈できる。アクィナスの考えは、教会が単なる組織ではなく、人々の信仰を守り、救いをもたらす場であるとする信念を表しており、信仰が結びつくための道筋を示している。

日常生活においても、この教えは共同体と支え合いの重要性を考えるきっかけになる。たとえば、困難な状況において、信仰や共通の価値観を持つ人々と共に支え合うことは、精神的な支えや安心感をもたらす。信仰の共同体を大切にし、互いに助け合い、救いを分かち合う姿勢が、より豊かな人生と調和を築くための基盤となる。

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