「困難であることが必ずしもより価値あるものとは限らない」
- 1225年頃~1274年3月7日
- シチリア王国(イタリア)出身
- 神学者、哲学者
- スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した
英文
“Not everything that is more difficult is more meritorious.”
日本語訳
「困難であることが必ずしもより価値あるものとは限らない」
解説
この言葉は、アクィナスが困難さと価値について述べたものである。彼は、物事が困難であるからといって、それが必ずしも高い価値や功績をもたらすものではないと考えた。つまり、困難さそのものを追求することが良い結果や意義深い成果を保証するわけではなく、目的や行動の意図が大切であるとする視点である。
現代においても、この考えは効率的な努力や目的意識の重要性として理解される。何かを達成するために困難を乗り越えることは価値があるが、苦労すること自体が成果を生むわけではない。目標や意図が明確であり、その達成に向けて最適な方法を選ぶことがより重要であるとされる。アクィナスの言葉は、行動の質や方向性に焦点を当てた判断を促している。
日常生活においても、この教えは賢明な努力と効果的な選択を示唆している。たとえば、目的を達成するためにあえて困難な道を選ぶこともあるが、その選択が本当に意味のある結果につながるかを見極めることが大切である。困難さではなく、その行動の意義や目標との適合性を見極めることで、より効果的で充実した成果が得られる。
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