「人間の理性は、世界における神のようなものである」
- 1225年頃~1274年3月7日
- シチリア王国(イタリア)出身
- 神学者、哲学者
- スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した
英文
“Reason in man is rather like God in the world.”
日本語訳
「人間の理性は、世界における神のようなものである」
解説
この言葉は、アクィナスが人間の理性と神の役割の類似性について述べたものである。彼は、人間における理性が、世界における神の存在と同様に、秩序や調和をもたらす力であると考えた。つまり、理性が人間の行動や判断を導くように、神もまた世界を導き、秩序を保つ存在であると解釈される。
現代においても、理性は倫理や判断の基盤として重要な役割を果たしている。感情や衝動に流されず、理性的に判断することで、私たちはより公正で調和の取れた生活を送ることができる。アクィナスの言葉は、理性がただの知的能力にとどまらず、人間にとっての指針や内なる秩序をもたらす神聖な力に似たものであることを示唆している。
日常生活でも、この教えは自己制御や倫理的な選択の重要性を示している。例えば、困難な状況において感情に流されずに理性を働かせることで、最善の解決策を見出すことができる。理性は人間にとっての内なる導き手であり、神が世界を導くように、私たちをより良い方向へと導く役割を果たす。
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