「私たちは一度に完全な知識を得ることはできない。まず信じることから始めなければならず、その後、自分自身で証拠を理解する段階へと導かれる」

トマス・アクィナス
トマス・アクィナスの名言
  • 1225年頃~1274年3月7日
  • シチリア王国(イタリア)出身
  • 神学者、哲学者
  • スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した

英文

“We can’t have full knowledge all at once. We must start by believing; then afterwards we may be led on to master the evidence for ourselves.”

日本語訳

「私たちは一度に完全な知識を得ることはできない。まず信じることから始めなければならず、その後、自分自身で証拠を理解する段階へと導かれる」

解説

この言葉は、アクィナスが知識の習得過程について述べたものである。彼は、知識をすべて瞬時に得ることはできないとし、まずは信じることから始めることが重要であると説いている。その信じる行為が理解への第一歩となり、やがて自分自身で証拠や理論を把握し、深い理解へと至ると考えた。

この考えは、現代においても学びや成長のプロセスにおいて非常に重要である。新しい知識やスキルを学ぶ際には、まず基礎的な概念や情報を信じ、受け入れることで理解が始まる。そこから、時間とともに実践や経験を通じて、それらの知識を自分のものとして身につけ、深い理解に到達できる。この言葉は、忍耐と継続的な探究心が必要であることを示している。

日常生活においても、この教えは自己成長や学習の過程で役立つ。例えば、最初は自分が信じるに足る人や情報を頼りにして知識を得ることで、やがて自分自身でその信頼の根拠や価値を理解できるようになる。まずは信じることから始め、経験を通して自らの理解を深めることが、確かな知識の習得と真の成長へとつながる。

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