「私たちの信仰は古代の信仰と同一であると固く信じよ。これを否定すれば、教会の一体性を崩すことになる」

• 1225年頃～1274年3月7日
• シチリア王国（イタリア）出身
• 神学者、哲学者
• スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した

英文

“Hold firmly that our faith is identical with that of the ancients. Deny this, and you dissolve the unity of the Church.”

日本語訳

「私たちの信仰は古代の信仰と同一であると固く信じよ。これを否定すれば、教会の一体性を崩すことになる」

解説

この言葉は、アクィナスが信仰の一貫性と教会の統一について述べたものである。彼は、現在の信仰が過去の信仰と同一であることを確認し、その継続性を保つことが教会の一体性にとって不可欠であると強調している。過去の信仰と異なるものを正統とするならば、教会の内部に混乱が生じ、信仰の基盤が崩れてしまうと考えた。

現代でも、伝統と変革のバランスが議論されることがあるが、アクィナスのこの言葉は共同体の一体性を維持するための指針を示している。歴史や伝統に根ざした信仰は、時代を超えて人々を結びつける力を持っており、過去と現在のつながりを意識することで、信仰の深みと継続性が保たれる。

日常生活においても、この教えは一貫性と共同体の絆の重要性を示唆している。例えば、家族や組織内の伝統や価値観を共有し続けることで、共通のアイデンティティが築かれ、団結力が高まる。時代が変わっても、過去から受け継いだ信念や価値を尊重することで、揺るぎない基盤の上により良い未来が築かれる。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか？

おすすめの関連記事

アリストテレス

「人の目には、大きいもの、小さいもの、適度な大きさのものがあり、最後に述べた適度な大きさが最も良い。そして、目には突出したもの、奥まったもの、適度に配置されたものがあり、動物全般において奥まった目が最も鋭い視力を持つ。適度な位置にあることが最良の気質を示す…

トマス・アクィナス

「人は喜びなしには生きられない。ゆえに、真の精神的な喜びを失うとき、肉体的な快楽に依存するようになる」

トマス・アクィナス

「信仰を持つ者には説明は不要であり、信仰を持たない者には説明は不可能である」

トマス・アクィナス

「私たちが愛するものは、私たちが何者であるかを教えてくれる」

トマス・アクィナス

「多くの人は理性よりも感覚に従って生きているように見える」

ランダムな名言へ

ジャンプ！