「身体も国家も運動なしに健康を保つことはできない。そして確かに、王国や国家にとっては、正当で名誉ある戦争が真の運動である」
- 1561年1月22日~1626年4月9日
- イングランド出身
- 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
- 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた
英文
“No body can be healthful without exercise, neither natural body nor politic, and certainly, to a kingdom or estate, a just and honourable war is the true exercise.”
日本語訳
「身体も国家も運動なしに健康を保つことはできない。そして確かに、王国や国家にとっては、正当で名誉ある戦争が真の運動である」
解説
フランシス・ベーコンのこの言葉は、国家や組織も人間の体と同じく「運動」によって鍛えられ、健康を保つ必要があるという視点を示している。彼は、国家が正当な目的のために戦争や防衛の行動を取ることが、国家の強靭さや団結力を高め、健康を保つための「運動」に相当すると考えた。ベーコンは「正当で名誉ある戦争」として、国益や防衛のために必要とされる戦争を「運動」に例えている。
人間の体が運動によって強さを増し、健康を保つように、国家もまた、外的な試練や適切な挑戦に対処することで、内的な結束力や強さを育む。ここでの「戦争」は、単に戦闘を意味するだけでなく、国家が外部の脅威や困難に向き合うための行動力や実行力として捉えることができる。国家や組織においても、ある種の「運動」となる外部との対話や対立が、組織の結束と発展を促進するという見方が示されている。
現代において、この言葉は国家や組織における健全な挑戦や試練の重要性を考えさせる教訓となる。外的な危機や試練に対処する力が、国や組織の団結と成長をもたらすことが多い。ベーコンの言葉は、国家や組織も一定の困難や試練を経験することで、内的な力を強化し、健康を保つことができるという教えを伝えている。
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