「人の知恵が散漫であるならば、数学を学ばせよ」
- 1561年1月22日~1626年4月9日
- イングランド出身
- 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
- 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた
英文
“If a man’s wit be wandering, let him study the mathematics.”
日本語訳
「人の知恵が散漫であるならば、数学を学ばせよ」
解説
フランシス・ベーコンのこの言葉は、数学が思考を集中させ、論理的で秩序だった考え方を養う手助けになるという考えを示している。彼は、数学を学ぶことが、注意散漫や思考の混乱を整え、物事を筋道立てて考える能力を向上させると信じていた。数学の問題は明確で具体的な答えを必要とし、途中で曖昧な考えや集中の欠如を許さないため、論理的で体系的な思考法が身につくと考えられている。
数学は、一貫したルールや論理に基づいて問題を解く学問であるため、集中力を要求し、分析的な視点を鍛えることができる。数学を学ぶことで、複雑な問題に対しても筋道を立てて解決する方法を身につけ、散漫だった思考も次第に整理されていく。数学を学ぶことが、論理的な判断力や冷静な思考の習慣を育むために役立つとベーコンは考えたのである。
現代においても、数学は集中力や問題解決能力を鍛えるための有効な手段である。数学的思考は、学問分野や職種を問わず、課題を効率的かつ論理的に処理するためのスキルとして重要視されている。ベーコンの言葉は、思考の散漫さを克服し、論理的かつ集中した思考を身につけるために、数学が果たす役割を教えている。
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