「ここは私の祖国であり、誰にも私を追い出すことはできない」

ヤセル・アラファト(画像はイメージです)
ヤセル・アラファト(画像はイメージです)
  • 1929年8月24日~2004年11月11日(75歳没)
  • パレスチナ出身
  • 政治家、パレスチナ解放機構(PLO)議長、ノーベル平和賞受賞者

英文

“This is my homeland no one can kick me out.”

日本語訳

「ここは私の祖国であり、誰にも私を追い出すことはできない」

解説

この言葉は、アラファトが祖国パレスチナへの強固な帰属意識を表明したものである。長年にわたりパレスチナ人は難民として各地に散らばり、土地を失う経験をしてきた。その中でアラファトは、祖国からの追放は決して受け入れないという決意を示し、民族の権利と存在を守ろうとする姿勢を強調したのである。

背景には、1948年のイスラエル建国とそれに伴うナクバ(大災厄)がある。多くのパレスチナ人が家や土地を追われ、難民となった歴史的経験は、アラブ社会全体に深い傷を残した。この言葉は、そうした歴史の中で育まれた帰還権の要求と民族的アイデンティティを象徴している。

現代においても、この発言は土地とアイデンティティの結びつきを改めて示す。強制移住や難民問題が世界各地で繰り返される中、アラファトの言葉は、自らの土地を守ることが民族の存続に不可欠であるという普遍的な真理を伝えているのである。

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