「救命隊の一人がカメラのシャッターを切ってくれ、機体がレールの端に達し、高さ約2フィートに上昇した瞬間を撮影してくれた」

ウィルバー・ライト
- 1867年4月16日~1912年5月30日
- アメリカ合衆国出身
- 発明家、航空技術者、起業家
- 弟オーヴィル・ライトと共に人類初の動力飛行機による有人飛行に成功し、航空時代の幕を開いた。
オーヴィル・ライト
- 1871年8月19日~1948年1月30日
- アメリカ合衆国出身
- 発明家、航空技術者、起業家
- 兄ウィルバー・ライトと共に人類初の動力飛行機による有人飛行を達成し、航空時代の幕を開いた。
英文
“One of the Life Saving men snapped the camera for us, taking a picture just as the machine had reached the end of the track and had risen to a height of about two feet.”
日本語訳
「救命隊の一人がカメラのシャッターを切ってくれ、機体がレールの端に達し、高さ約2フィートに上昇した瞬間を撮影してくれた」
解説
この言葉は、人類初の動力飛行を記録に残すという行為の重要性を物語っている。ライト兄弟の歴史的飛行は、偶然居合わせたアメリカ沿岸警備隊の一員(ライフセービング・サービスの隊員)によって写真に収められた。その写真は、今日でも広く知られる「初飛行」の象徴であり、機体が空中に浮かび上がった決定的瞬間を捉えている。
ここで注目すべきは、ライト兄弟が飛行の成功だけでなく、その証拠を残すことにも意識を向けていた点である。科学的成果や技術的偉業は、記録され、他者に伝えられることで初めて社会的意味を持つ。「記録を残す文化」は、後世にとっての学びや証言の礎となる。
現代でも、重要な実験や開発の瞬間を写真や映像で記録することは当たり前になっているが、その原点はこのような瞬間にある。この名言は、歴史的出来事が第三者の協力によって記録され、未来に伝わるということの価値を静かに教えてくれるものである。
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