「レールの端から約100フィート、あるいは離陸地点から約120フィートを過ぎたあたりでの突然の急降下により、飛行は終了した」

ウィルバー・ライト
- 1867年4月16日~1912年5月30日
- アメリカ合衆国出身
- 発明家、航空技術者、起業家
- 弟オーヴィル・ライトと共に人類初の動力飛行機による有人飛行に成功し、航空時代の幕を開いた。
オーヴィル・ライト
- 1871年8月19日~1948年1月30日
- アメリカ合衆国出身
- 発明家、航空技術者、起業家
- 兄ウィルバー・ライトと共に人類初の動力飛行機による有人飛行を達成し、航空時代の幕を開いた。
英文
“A sudden dart when a little over a hundred feet from the end of the track, or a little over 120 feet from the point at which it rose into the air, ended the flight.”
日本語訳
「レールの端から約100フィート、あるいは離陸地点から約120フィートを過ぎたあたりでの突然の急降下により、飛行は終了した」
解説
この言葉は、人類初の動力飛行がわずか数秒、120フィートあまりで終わった事実を記録している。当時の飛行機は極めて不安定であり、風や操縦のわずかなずれによって飛行が失われることが常であった。この「sudden dart(突然の急降下)」は、機体制御の難しさと、揚力や重心の微妙なバランスの崩れを物語っている。
それでもこの短い飛行は、歴史に残る「飛行の実現」の証拠であった。たとえ不完全でも、「空を飛ぶ」という事実を示したことに意味がある。最初の成功は、完璧である必要はないということをこの出来事は教えてくれる。技術の発展とは、こうした断続的な失敗と成功の繰り返しによって築かれる。
現代の技術開発においても、最初の成果は限定的であっても、そのインパクトは後の発展を方向づける力を持つ。この名言は、結果の大小よりも「結果を生み出したこと」自体の価値を静かに証言している。初めて空に浮いたその瞬間こそが、技術史における画期であった。
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