「もし全能の神が世界を作り直す際に私に助言を求めてきたなら、私はすべての国の周りにイングランド海峡を設けるように言うだろう。そして、大気は何かが飛ぼうとすれば燃え上がるようなものにしてもらうだろう」

ウィンストン・チャーチル
ウィンストン・チャーチルの名言
  • 1874年11月30日~1965年1月24日
  • イギリス出身
  • 政治家、陸軍軍人、作家
  • 第二次世界大戦中においてイギリスの首相として、連合国を勝利に導いた
  • インド独立反対など植民地支配を継続しようとした

英文

“If the Almighty were to rebuild the world and asked me for advice, I would have English Channels round every country. And the atmosphere would be such that anything which attempted to fly would be set on fire.”

日本語訳

「もし全能の神が世界を作り直す際に私に助言を求めてきたなら、私はすべての国の周りにイングランド海峡を設けるように言うだろう。そして、大気は何かが飛ぼうとすれば燃え上がるようなものにしてもらうだろう」

解説

この名言は、イギリスの地理的な優位性と、国家防衛のためのチャーチルのユーモアに富んだ願望を表している。チャーチルは、自然の要塞としての「イングランド海峡」がイギリスを防衛する重要な役割を果たしていると考え、もしすべての国にこのような地理的な防衛手段があれば、世界全体がより安全であると皮肉を込めて述べている。この言葉には、航空戦力に対する不信感と、自然の障壁が防衛においていかに重要かを強調するチャーチルの思いが込められている。

この言葉の背景には、第二次世界大戦中にイギリスがイングランド海峡のおかげでドイツからの侵略を防ぐことができた歴史的な事実がある。チャーチルは、イングランド海峡がイギリスの防衛に大きな役割を果たしたことを実感しており、自然の障壁が国家の安全を守る重要な要素であると認識していた。また、空からの脅威に対する防衛を強化したいという願望も見え隠れしている。

現代においても、この名言は地理的要素と国家防衛の関連性を再認識させる。自然の地理的障壁がどれほど国家防衛に寄与するかが分かる一方で、航空戦力の発展により、国家の防衛には地理的な要素以上の対策が必要であることも示唆されている。チャーチルのこの言葉は、歴史的な地理的優位性がいかに防衛に貢献するか、またそれを活かすための現実的な備えがいかに重要かを教えており、地政学と防衛の関係をユーモラスに表現している。

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