「彼には私が好まない美徳がすべて備わっており、私が好む悪徳が一つもない」

ウィンストン・チャーチル
ウィンストン・チャーチルの名言
  • 1874年11月30日~1965年1月24日
  • イギリス出身
  • 政治家、陸軍軍人、作家
  • 第二次世界大戦中においてイギリスの首相として、連合国を勝利に導いた
  • インド独立反対など植民地支配を継続しようとした

英文

“He has all of the virtues I dislike and none of the vices I admire.”

日本語訳

「彼には私が好まない美徳がすべて備わっており、私が好む悪徳が一つもない」

解説

この名言は、皮肉とユーモアに富んだ人間観を示している。チャーチルは、表面的な美徳が必ずしも人間的魅力や個性を表すとは限らないことを皮肉交じりに述べている。ここで言う「好まない美徳」と「好む悪徳」は、道徳的な価値観や社会的な理想から外れるものに魅力や親しみを感じる場合があるという、逆説的な視点を含んでいる。

この言葉の背景には、型にはまった道徳観や画一的な価値観に対する疑問がある。チャーチルは、あまりに完璧に見える人に対して、人間味や共感を感じづらいと考えていた節がある。美徳だけが際立つ人物には、型通りの善良さはあっても、親しみやすい欠点や抜け感が欠けており、それが個性を感じさせにくくしている。

この名言は現代においても人間性や多様な価値観の受容において共感を呼ぶ表現である。人は完璧さだけではなく、欠点や小さな悪徳があることで親しみを感じやすい。個人が多様な個性を持ち、欠点も含めて愛されるべき存在であることを考えさせられるこの名言は、人間関係におけるユーモアと寛容さの重要性を教えている。

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