「この世はすべて舞台、人は皆ただの役者にすぎない。出入りがあり、一生の中で多くの役を演じる。その行為は七つの幕で成り立つ」
- 1564年4月26日~1616年4月23日
- イングランド出身
- 劇作家、詩人、俳優
- 「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」、「マクベス」などの傑作を数多く執筆し、英文学に多大な影響を与えた
英文
“All the world’s a stage, and all the men and women merely players: they have their exits and their entrances; and one man in his time plays many parts, his acts being seven ages.”
日本語訳
「この世はすべて舞台、人は皆ただの役者にすぎない。出入りがあり、一生の中で多くの役を演じる。その行為は七つの幕で成り立つ」
解説
この名言は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『お気に召すまま』の中で、ジャックというキャラクターが語る有名なモノローグの冒頭である。ここでシェイクスピアは、人間の一生を舞台の上の劇にたとえ、各人が異なる役割を果たしながら人生の幕を進めていくという考えを述べている。人生を演劇に例えることで、人間の存在が流動的で変化に満ちていることを強調しているのである。
ジャックのモノローグは、人間の人生を七つの段階に分けて描いている。乳児期から始まり、少年期、青年期、壮年期、老年期、そして最終的に再び幼児のように戻る老境を経て幕が閉じる。シェイクスピアは人生の儚さや循環性を示し、人間の経験が一連の役割の連続であることを哲学的に表現している。
現代においても、この名言は人生の変化や多様な役割を理解するための普遍的な比喩としてよく引用される。例えば、私たちは家族、友人、職業人として異なる役割を果たし、その時々の状況や環境に応じて行動する。シェイクスピアの洞察は、人生の一つ一つの場面が意味を持ち、それぞれが全体の一部としてつながっていることを思い出させてくれる。人生の劇の中でどの役を演じるかは、自分の選択と経験によって形作られていくということを、この言葉は私たちに考えさせるのである。
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