「砂粒の中に世界を見、野の花の中に天国を見る。
掌の中に無限を抱き、一時間のうちに永遠を抱く」

- 1757年11月28日~1827年8月12日(69歳没)
- イギリス出身
- 詩人、画家、銅版画職人、神秘主義思想家
英文
”To see a world in a grain of sand and heaven in a wild flower
Hold infinity in the palm of your hand and eternity in an hour.”
日本語訳
「砂粒の中に世界を見、野の花の中に天国を見る。
掌の中に無限を抱き、一時間のうちに永遠を抱く」
解説
この言葉は、無限と永遠が身近な存在の中に宿るというブレイクの象徴的世界観を最もよく表している。小さな砂粒や野の花といった取るに足らないものの中にも、宇宙や天国の本質が映し出されるという逆説的真理を語り、有限の中に無限を、瞬間の中に永遠を見出す感性の重要性を強調している。
この思想は、啓蒙主義的合理性が支配する時代にあって、自然や日常の細部に神性と普遍性を見ようとするロマン主義的精神を体現している。ブレイクは、世界を数値や法則で理解するのではなく、想像力と直観によって全体を把握することを重視した。そのため、彼の詩や絵画には小さな象徴的イメージが全宇宙を反映するかのように描かれている。
現代においても、この名言は普遍的な示唆を持つ。私たちはしばしば大きなものに価値を見出そうとするが、小さなものの中に広がる無限性を感じ取る心が、人生をより豊かにする。科学における素粒子の探究や、芸術における一瞬の表現もまた、この思想と響き合う。ブレイクの言葉は、世界の真理は身近な細部に宿り、私たちの眼差しによって無限と永遠が立ち現れることを教えている。
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