「世論調査は思考の代わりにはならない」

ウォーレン・バフェットの名言
  • 1930年8月30日~
  • アメリカ合衆国出身
  • 投資家、実業家、慈善家
  • 「オマハの賢人」と称され、長期的価値投資を実践して巨大投資会社バークシャー・ハサウェイを率いる。世界有数の富豪でありながら質素な生活を貫き、近年は資産の大部分を慈善活動に寄付することを誓っている。現代を代表する投資家として世界的に知られている。

英文

“A public-opinion poll is no substitute for thought”

日本語訳

「世論調査は思考の代わりにはならない」

解説

この言葉は、多数派の意見に流されることの危険性を警告している。バフェットは、自らの頭で考えることの重要性を常に強調してきた。たとえ世間がある方向に動いていても、本質を見極める冷静な思考なしに判断を下すべきではないと戒めている。この考えは、市場が熱狂しているときほど独自の視点を持つべきだという、彼の投資哲学とも深く結びついている。

この名言は、特にバブル経済や群集心理による投資行動が問題となった時期に響きを持つ。1980年代後半のジャパンバブル、2000年前後のITバブル、2008年の住宅バブルなど、世論や流行に乗った投資家たちが痛い目を見た事例は数多く存在する。バフェットは一貫して、周囲の声に惑わされず、自らの分析に基づいて行動することの重要性を説いてきた。

たとえば、ドットコムバブル期にほとんどの投資家がハイテク株に殺到したなかで、バフェットは慎重な態度を崩さず、実態のない企業に投資することを避けた。結果としてバブル崩壊後、多くの投資家が損失を被る中、彼の冷静な思考は正しさを証明した。周囲の熱狂や世論に振り回されず、自ら考え抜く姿勢こそが、長期的な成功を支えるとこの名言は教えている。

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