「今でも私は漫画家だと思われているが、最近私がペンや鉛筆を手にするのは、契約書、手形、サインのときぐらいなんだ」

ウォルト・ディズニーの名言
  • 1901年12月5日~1966年12月15日
  • アメリカ合衆国出身
  • アニメーター、映画監督、実業家、プロデューサー
  • ミッキーマウスの生みの親として知られ、アニメーション映画産業を確立。ディズニーランドの創設者であり、エンターテインメントの象徴的存在として世界的に知られている。

英文

”People still think of me as a cartoonist, but the only thing I lift a pen or pencil for these days is to sign a contract, a check, or an autograph.”

日本語訳

「今でも私は漫画家だと思われているが、最近私がペンや鉛筆を手にするのは、契約書、手形、サインのときぐらいなんだ」

解説

この言葉は、ウォルト・ディズニーが創作の最前線から経営や指導の立場へと移行していた晩年の現実を、ユーモアを交えて語ったものである。人々のイメージでは彼はいまだに「アニメーター」「漫画家」として捉えられていたが、実際にはスタジオ運営やプロジェクト管理、事業拡大といった経営者・プロデューサーとしての役割が中心になっていた。

ディズニーは創業初期、自らキャラクターを描き、アニメーション制作に深く関わっていたが、組織が成長するにつれて、現場の手作業からは離れ、全体の構想や方向性に注力する立場となった。この言葉には、そうした役割の変化を自嘲気味に語りながらも、自分の成すべき仕事に自覚的であることがうかがえる。

この名言は、現代のクリエイティブ業界や起業家にも通じる。創造的な出発点を持つ人間が、やがてチームを導く立場となり、直接手を動かすことから離れても、なお作品全体に魂を吹き込み続けるという構図は普遍的である。ディズニーのこの言葉は、役割が変わっても、自分が創り出したものへの責任と愛情を持ち続けることの大切さを語っている。

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