「言葉は動詞であり、動詞は神である」
- 1802年2月26日~1885年5月22日
- フランス出身
- 作家、詩人、劇作家
- 『レ・ミゼラブル』『ノートル=ダム・ド・パリ』などの小説や詩を執筆し、フランス・ロマン主義文学を代表する存在であり、世界的な影響を与えた
英文
“The word is the Verb, and the Verb is God.”
日本語訳
「言葉は動詞であり、動詞は神である」
解説
この名言は、言葉と神聖な力との関係についての深い洞察を示している。 ヴィクトル・ユゴーは「言葉」を単なるコミュニケーションの手段としてではなく、創造や実行の力を持つものとして捉えている。「動詞」は行動や実行を表し、静的なものではなく、常に動きと変化を含んだ概念である。ユゴーは、言葉がただの表現にとどまらず、行動を起こし、現実を形作る「神聖な力」を宿していると考えた。ここで「動詞」としての言葉が、世界を創造し変化させる神の意志を表す存在として捉えられている。
ユゴーのこの考え方は、聖書の「初めに言葉があった」という概念に通じており、言葉が創造の根源であることを強調している。 彼にとって、言葉は単に静的な存在ではなく、あらゆる行動や現実の源泉であり、言葉が発せられることで事物や行為が存在することを示唆している。この考え方は、言葉が思想を現実に変え、未来を形作る力を持っていることを意味している。たとえば、宗教や哲学の世界では、言葉が意識や存在を定義し、秩序を生む手段とされることが多い。
この名言は、現代においても言葉の力とその影響を再考するきっかけとなるものである。 言葉はコミュニケーションを超え、人々の心に影響を与え、行動を促し、社会に変化をもたらす力を持っている。たとえば、スピーチや文学、政治的なメッセージなども、言葉によって人々の意識が動かされ、現実の行動へと繋がることがある。ユゴーの言葉は、言葉の持つ創造力や、その言葉が引き起こす行動と現実への影響について私たちに深く考えさせ、言葉を通じて人々や世界に力を与えることの意義を教えてくれている。
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