「自分を責めずに人を責めてはならない」

徳川家康の名言(画像はイメージです)
徳川家康の名言(画像はイメージです)
  • 1543年1月31日~1616年6月1日
  • 日本出身
  • 武将、戦国大名、江戸幕府初代将軍

原文

「おのれを責て人をせむるな」

現代語訳

「自分を責めずに人を責めてはならない」

解説

この言葉は、他者を責める前に自己を省みよという教えである。徳川家康は戦国時代を生き抜き、関ヶ原の戦いを制して天下人となった。その経験から、組織や国家の安定を図るためには、責任を他人に押し付ける態度を戒め、まず自らを正すことが不可欠であると理解していたと考えられる。戦乱の世では、判断の誤りや失策が命取りになるため、自己の行動を厳しく見直す姿勢が重視されたのである。

現代社会においても、この言葉の価値は高い。企業や政治の世界では、問題が起きた際に他者を非難する風潮が見られるが、それでは本質的な改善には至らない。まず自分の行動や判断を振り返り、改善点を見出すことが組織の信頼回復や成長につながる。自己責任を果たすことで、他者への批判にも説得力が生まれるのである。

具体例として、プロジェクトの失敗をチームメンバーに押し付ける管理者は、信頼を失い、組織全体の士気を下げる。一方で、自らの判断ミスを認め改善策を示すリーダーは、逆に尊敬を集める。この姿勢こそが、家康の言葉の現代的な実践であるといえる。

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