「『哲学』というものは、西洋の哲学でいうデカルトやカントなどのように、めんどうなものではない。私は大学を出ないからわからないというものもいるが、哲学するということは、考えることである」

戸田城聖の名言・格言・警句(画像はイメージです)
戸田城聖の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1900年2月11日~~1958年4月2日(58歳没)
  • 日本出身
  • 創価学会会長(第2代)、教育家、実業家、数学者

原文

「『哲学』というものは、西洋の哲学でいうデカルトやカントなどのように、めんどうなものではない。私は大学を出ないからわからないというものもいるが、哲学するということは、考えることである」

解説

この言葉は、哲学は学問的権威や高度な理論に限定されるものではなく、誰もが日常で行える「考える営み」であるという主張である。デカルトやカントといった西洋哲学の巨匠は難解な体系を築いたが、それを知識として暗記することが哲学ではない。自らの頭で物事の意味や価値を探究することこそが哲学であると説いている。

戸田城聖がこのように述べた背景には、学歴や専門教育の有無にかかわらず、自ら考える力を持つことの重要性がある。戦後の社会では、教育格差や学歴意識が強く残っていたが、彼は「大学を出ていないから哲学がわからない」という自己制限を否定し、むしろ生活や仕事の中で考え抜く姿勢こそが真の哲学だと強調した。

現代においても、この考えは有効である。例えば、社会問題に直面したときに、専門家の意見をただ受け入れるのではなく、自ら問いを立て、解決策を考えることは立派な哲学的行為である。哲学とは知識の所有ではなく、主体的に考え続ける姿勢であり、この言葉はその普遍的価値を端的に示している。

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