「政府があって新聞のない状態と、新聞があって政府のない状態のどちらかを選べと言われたなら、私は一瞬の迷いもなく後者を選ぶだろう」

- 1743年4月13日~1826年7月4日(83歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治家、思想家、第3代アメリカ合衆国大統領
英文
“Were it left to me to decide whether we should have a government without newspapers, or newspapers without a government, I should not hesitate a moment to prefer the latter.”
日本語訳
「政府があって新聞のない状態と、新聞があって政府のない状態のどちらかを選べと言われたなら、私は一瞬の迷いもなく後者を選ぶだろう」
解説
この言葉は、言論の自由と報道の力がいかに重要かを強調している。ジェファーソンは、情報が自由に流通する社会こそが、真に健全な社会であると信じていた。たとえ政府が存在しなくとも、自由な報道があれば人々は自律的に行動し、間違いを正しうるという理念がこの名言に表れている。
ここで言う「newspapers(新聞)」は単に印刷物ではなく、知る権利や批判の自由、公共の議論を象徴する存在である。ジェファーソンの時代には、新聞は政治参加や社会運動を支える手段であり、市民が権力を監視し、意見を形成するための生命線であった。それゆえ、彼は政府よりもまず情報の自由が保障されるべきだと考えたのである。
現代においてもこの名言は色あせない。政府による情報統制や報道弾圧が行われる国々では、民主主義の基盤が揺らぐ。一方、活発な報道活動が行われている社会では、政府の権力が制御され、市民の声が政治に反映されやすくなる。ジェファーソンのこの言葉は、自由な報道こそが真の自由と民主主義を支える礎であるとする明快な宣言である。
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