「我々はこれらの真実を自明のものと信じる。すべての人間は平等に創られ、創造主によって一定の奪うことのできない権利を与えられており、その中には生命、自由、そして幸福の追求が含まれている」

- 1743年4月13日~1826年7月4日(83歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治家、思想家、第3代アメリカ合衆国大統領
英文
“We hold these truths to be self-evident: that all men are created equal; that they are endowed by their Creator with certain unalienable rights; that among these are life, liberty, and the pursuit of happiness.”
日本語訳
「我々はこれらの真実を自明のものと信じる。すべての人間は平等に創られ、創造主によって一定の奪うことのできない権利を与えられており、その中には生命、自由、そして幸福の追求が含まれている」
解説
この言葉は、アメリカ独立宣言(1776年)における最も有名で根本的な一節であり、トーマス・ジェファーソンが起草した。ここで述べられているのは、人間が生まれながらに持つ普遍的な権利の存在と、それが政府によってではなく創造主によって与えられたものであるという啓蒙思想に基づく理念である。これにより、政府の正当性は人民の権利を守ることにあると位置づけられた。
この名言は、当時のヨーロッパ的な身分制度や王権神授説への明確な挑戦であり、人間の尊厳と平等を出発点とする民主政治の宣言であった。しかしながら、当時のアメリカでは奴隷制度が存続しており、「すべての人間は平等である」という文言は理想と現実のギャップをはらんでいた。それでも、この言葉は後の人権運動や民権運動において、道徳的・法的正当性の根拠として繰り返し引用され続ける原点となった。
現代においても、この名言は自由・平等・幸福の追求という理念の象徴であり、民主主義国家の根幹をなす価値観として世界中で受け継がれている。制度や文化が異なっても、人間の尊厳と基本的権利が守られるべきであるという普遍的な信念が、この簡潔な一文に凝縮されている。
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