「政府における第二の職は名誉があり気楽だが、第一の職は華麗なる悲惨にすぎない」

トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
  • 1743年4月13日~1826年7月4日(83歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治家、思想家、第3代アメリカ合衆国大統領

英文

”The second office in the government is honorable and easy; the first is but a splendid misery.”

日本語訳

「政府における第二の職は名誉があり気楽だが、第一の職は華麗なる悲惨にすぎない」

解説

この言葉は、副大統領と大統領という二つの役職の性質の違いを対比的に表現している。ジェファーソンは、副大統領職が尊敬されつつも重圧が少ないのに対し、大統領職は外見こそ華やかであっても、実際には多大な苦悩と責任を伴うものであると述べている。

この発言には、彼自身の政治的経験に基づく実感が込められている。ジェファーソンは1797年から1801年まで副大統領を務め、続く1801年から1809年まで大統領を務めた。大統領としての在任中、外交問題や政党対立、財政難など多くの困難に直面し、その重責を痛感した彼だからこそ、「splendid misery(華麗なる悲惨)」という表現が生まれたのである。

現代でも、トップに立つ者の孤独やプレッシャーは、どの分野でも共通のテーマである。この名言は、外からは栄光に満ちて見える地位にも、実際には計り知れない重荷と苦悩があることを示唆する。名誉職の裏に潜む人間的な弱さや現実を見抜いた、鋭くも哀感を帯びた一言である。

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