「何も読まない人のほうが、新聞しか読まない人よりも教養がある」

トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
  • 1743年4月13日~1826年7月4日(83歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治家、思想家、第3代アメリカ合衆国大統領

英文

”The man who reads nothing at all is better educated than the man who reads nothing but newspapers.”

日本語訳

「何も読まない人のほうが、新聞しか読まない人よりも教養がある」

解説

この言葉は、情報の質と偏りに対する批判的視点を表している。ジェファーソンは、新聞というメディアが真実を伝えるだけでなく、しばしば誤報や扇動、偏見をもたらす危険があると警告している。つまり、限られた情報源だけに頼ることは、無知よりも有害になり得るという逆説的な主張である。

18世紀末から19世紀初頭の新聞は、今日と同じく政治的立場に偏ったものが多く、誇張や中傷が横行していた。ジェファーソンは出版の自由を強く支持した一方で、読者が受け取る情報の正確さや多様性に対する自覚を持たなければ、誤った認識に陥ることを憂慮していた。これは彼の市民教育の重視とも深く関わっている。

現代においては、新聞に限らずインターネットやSNSなど多様なメディアが溢れており、情報の選択と吟味の重要性はさらに増している。この名言は、ただ情報に触れることが「学び」ではなく、何をどう読み、どう判断するかこそが真の教養であるという原則を、痛烈に突きつけている。

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