「すべてのアメリカ人の心に最も深く根ざしている原則が一つあるとすれば、それは征服とは無縁であるべきだということだ」

トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
  • 1743年4月13日~1826年7月4日(83歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治家、思想家、第3代アメリカ合衆国大統領

英文

”If there is one principle more deeply rooted in the mind of every American, it is that we should have nothing to do with conquest.”

日本語訳

「すべてのアメリカ人の心に最も深く根ざしている原則が一つあるとすれば、それは征服とは無縁であるべきだということだ」

解説

この言葉は、アメリカという国家の根本にあるべき精神として、領土的な征服や侵略を否定する姿勢を示している。ジェファーソンは、独立戦争を通じて自由を勝ち取った国の道徳的立場として、他国を力で支配するような行為はアメリカの理念に反すると主張した。

この思想は、反帝国主義的な立場や孤立主義的外交方針と一致するものであり、特に建国初期のアメリカでは、ヨーロッパ諸国のような植民地主義とは一線を画すという意識が強かった。ジェファーソンの考えは、自由と自己決定を尊重する国としての誇りと道徳的優位性を守ることに重きを置いていた

しかし19世紀後半以降、アメリカ自身も領土拡張や戦争を経験していく中で、この原則はしばしば現実と矛盾するものとなった。現代ではこの名言は、武力による干渉や占領に対する批判、平和外交の必要性を訴える際の原点として引用されることがある。国家の力は正義の守護に用いるべきであって、他者の自由を奪うために使うべきではないという倫理観が、この言葉に込められている。

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