「私は祖国のため、そしてすべての人類のために、自分にできることはすべてやり遂げた。いま私は恐れることなく魂を神に、娘を祖国に委ねる」

トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
  • 1743年4月13日~1826年7月4日(83歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治家、思想家、第3代アメリカ合衆国大統領

英文

“I have done for my country, and for all mankind, all that I could do, and I now resign my soul, without fear, to my God — my daughter to my country.”

日本語訳

「私は祖国のため、そしてすべての人類のために、自分にできることはすべてやり遂げた。いま私は恐れることなく魂を神に、娘を祖国に委ねる」

解説

この言葉は、ジェファーソンが晩年に語ったとされる自己の人生に対する総括と、死を迎えるにあたっての静かな覚悟を表現している。彼は個人の義務を果たし切ったという自負と、死後に自らの魂を委ねる精神的平安を併せて語っており、そこには誠実な生涯と理想に忠実であろうとした意思の集大成が込められている。

「娘を祖国に委ねる」という部分は、個人の家族の幸福と国家の未来を結びつける表現であり、自らの子孫が自由で正義ある国家の一員として生きてほしいという願いと信頼が読み取れる。これは、国家に対する信頼と理想主義をもった建国者としての遺言的言葉であり、同時に深い個人的愛情の現れでもある。

現代においてこの言葉は、個人が社会と人類のために尽くし、安らかにその責任を後に託すという理想的な人生のあり方を示している。死に際しても恐れず、やり遂げたと胸を張って言える人生の重みと気高さを、この一文は静かに、しかし力強く語っている。

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