「理性をその正しき座にしっかりと据え、あらゆる事実と意見をその裁きに委ねよ。大胆に神の存在すら問いただせ。なぜなら、もし神が存在するのなら、盲目的な恐れによる崇拝よりも、理性による敬意をこそ喜ぶはずだからだ」

トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
  • 1743年4月13日~1826年7月4日(83歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治家、思想家、第3代アメリカ合衆国大統領

英文

”Fix reason firmly in her seat, and call to her tribunal every fact, every opinion. Question with boldness even the existence of a God; because, if there be one, he must more approve of the homage of reason, than that of blindfolded fear.”

日本語訳

「理性をその正しき座にしっかりと据え、あらゆる事実と意見をその裁きに委ねよ。大胆に神の存在すら問いただせ。なぜなら、もし神が存在するのなら、盲目的な恐れによる崇拝よりも、理性による敬意をこそ喜ぶはずだからだ」

解説

この言葉は、理性を最高の判断基準とし、信仰や思想においても批判的探求を恐れるべきではないというジェファーソンの啓蒙思想を鮮やかに表現している。彼は、どんな権威や伝統も、理性の法廷にかけて吟味されるべきだと考えた。それは、真理は盲従ではなく、理解と納得を通してこそ価値を持つという信念に基づく。

この名言は、特に信教の自由や政教分離の原則を擁護する文脈で語られたものであり、信仰と理性の対立ではなく、理性に裏打ちされた信仰のあり方を肯定する姿勢がにじんでいる。ジェファーソンは理神論に親しみ、神を信じるか否かの問題も、恐怖や習慣ではなく、熟考と探究によって扱うべきだとした。

現代においても、宗教的多様性や科学的探究が交錯する社会の中で、この言葉は思考の自由と知的誠実さの重要性を教えてくれる敬意は理性とともにあってこそ真実であり、恐怖に目隠しされた信仰は本質を見失うというこの名言は、理性の光によって信仰や価値観を照らす勇気を呼びかけている。

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