「すべての市民は兵士であるべきだ。これはギリシャ人やローマ人においてそうであったし、あらゆる自由国家においてもそうでなければならない」

トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
トーマス・ジェファーソン(画像はイメージです)
  • 1743年4月13日~1826年7月4日(83歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治家、思想家、第3代アメリカ合衆国大統領

英文

”Every citizen should be a soldier. This was the case with the Greeks and Romans, and must be that of every free state.”

日本語訳

「すべての市民は兵士であるべきだ。これはギリシャ人やローマ人においてそうであったし、あらゆる自由国家においてもそうでなければならない」

解説

この言葉は、自由国家における防衛の責任を市民自身が担うべきだという、共和主義的な理想を示している。ジェファーソンは、職業軍人による常備軍よりも、市民による民兵制度を支持し、国家の自由はその構成員たちの自立と献身によって守られるべきだと考えていた。

古代ギリシャや共和政ローマでは、市民が戦争のたびに兵士として召集され、自らの国家を守る意識が高かった。この伝統を引き合いに出すことで、ジェファーソンは自由と責任が不可分であることを強調している。国家に依存するのではなく、市民自身が武器を持ち、自国の独立と価値を守る覚悟こそが、真の共和政の柱であると説いている。

現代においては、徴兵制や国防の在り方に対して様々な議論があるが、この名言は単なる兵役義務の肯定ではなく、自由を享受する者としての義務意識と共同体への参加責任を呼びかける言葉として読み解くことができる。自由は与えられるものではなく、自らの手で守るものだという強い倫理観が、この一文に刻まれている。

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