「ドイツは野蛮を科学にまで高め、この正義の勝利による平和のための大戦は、世界の体からドイツという癌を完全に切除するまで続けなければならない」
- 1858年10月27日~1919年1月6日
- アメリカ出身
- 政治家、軍人
- アメリカ合衆国第26代大統領を務め、進歩主義改革や自然保護政策を推進し、パナマ運河の建設を支援した
英文
”Germany has reduced savagery to a science, and this great war for the victorious peace of justice must go on until the German cancer is cut clean out of the world body.”
日本語訳
「ドイツは野蛮を科学にまで高め、この正義の勝利による平和のための大戦は、世界の体からドイツという癌を完全に切除するまで続けなければならない」
解説
この言葉はセオドア・ルーズベルトが第一次世界大戦中のドイツ帝国に対して述べたものとされる。当時、ドイツの戦争行為は多くの国際的非難を受け、特に無差別潜水艦作戦やベルギー侵攻の残虐行為が注目された。ルーズベルトの発言は、ドイツを人類に対する脅威とみなし、それを根絶する必要性を強調するものであった。この背景には、ルーズベルト自身が強い愛国主義者であり、道徳的正義を重視する姿勢があった。
この名言は、現代においても戦争と倫理の問題を考える上で重要な示唆を含む。特定の国家や集団を「癌」のように表現することは、敵対者を非人間化し、戦争の正当化に用いられることがある。そのため、このようなレトリックは慎重に扱う必要がある。現代では、平和構築のために敵を悪魔化するのではなく、相互理解を深める手法が求められている。
具体例として、冷戦後のドイツ統一やヨーロッパ連合の形成が挙げられる。これらは過去の戦争や敵意を乗り越える努力の成果である。ルーズベルトの時代とは異なり、現在は対話と協力を通じて平和を追求するアプローチが重視されている。
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