「中国革命の正史が、我々の日本人の友人たちのかけがえのない貢献をより詳しく記録するのを待たねばならない」

孫文(画像はイメージです)
孫文(画像はイメージです)
  • 1866年11月12日~1925年3月12日(58歳没)
  • 中国(清国)出身
  • 革命家、政治家、中華民国臨時大総統

英文

”We must wait for the official history of the Chinese Revolution to record in greater detail the invaluable work of our Japanese friends.”

日本語訳

「中国革命の正史が、我々の日本人の友人たちのかけがえのない貢献をより詳しく記録するのを待たねばならない」

解説

この言葉は、中国革命に対して日本人が果たした支援の重要性を評価し、正当な歴史的記録を期待する姿勢を示している。孫文は、清朝打倒と中華民国建設の過程で、日本の知識人・政治家・民間人から多くの協力を受けたことを深く認識していた。とりわけ、資金援助、政治的避難、情報提供など、具体的かつ実質的な支援があったことは歴史的にも確認されている。

しかし、それらの貢献は一般の歴史叙述では十分に取り上げられてこなかったため、孫文は「正史」がそれを記録する日を待望していた。ここには、個人的な感謝の念だけでなく、国境を越えた理想と理念の連帯を後世に伝えようとする歴史的責任感がにじんでいる。

この言葉は、現代の国際関係や歴史教育においても示唆に富む。国家間の対立や誤解を超えて、共通の理想のもとに協力し合った過去を公正に記憶し、記録することの重要性を説いている。孫文のこの発言は、国境を超えた友情と正義の記録が、真の歴史理解を支える礎であることを静かに教えている。

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