「インドと中国の交流は後漢の時代に始まった。両国は平和的に交わり、学問や思想の交流を行ってきた。互いに敬愛し、称賛し合い、いささかの衝突すらなかった」

- 1866年11月12日~1925年3月12日(58歳没)
- 中国(清国)出身
- 革命家、政治家、中華民国臨時大総統
英文
”The India-China intercourse began from the era of the Eastern Han Dynasty. Both interacted with each other peacefully and conducted scholarly and ideological exchanges. Both loved and admired each other; never had there been a slight clash.”
日本語訳
「インドと中国の交流は後漢の時代に始まった。両国は平和的に交わり、学問や思想の交流を行ってきた。互いに敬愛し、称賛し合い、いささかの衝突すらなかった」
解説
この言葉は、中国とインドの長い交流の歴史を肯定的に捉え、両国の平和的関係と文化的親和性を強調するものである。孫文は、古代以来、両国が宗教・哲学・学術の面で深く結びついてきたことを強調し、仏教伝来などを通じた精神的な連帯を高く評価していた。
またこの発言は、近代において西洋列強がアジアを分断し、植民地支配を進めていた時代背景のもとで、アジア諸国の相互尊重と共生の歴史的根拠を提示しようとする意図をもって発せられたと考えられる。西洋の帝国主義が暴力と対立を生み出すのに対し、東洋の国々は対話と交流を通じて文明を育んできたという価値観の提示でもある。
現代においても、アジアの地域協力や文化交流を進める上で、歴史的な友好関係と相互理解の基盤を再認識することは重要である。孫文のこの言葉は、過去に学び、未来に向けた平和と協調の道を歩むための歴史的記憶と理念的支柱として位置づけられる。
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