「本当に美しいものは、常に真実でなければならない」

- 1783年1月23日~1842年3月23日(59歳没)
- フランス出身
- 小説家、評論家
英文
”What is really beautiful must always be true”
日本語訳
「本当に美しいものは、常に真実でなければならない」
解説
この言葉は、美と真実の不可分な関係を主張している。ここでいう「beautiful(美しい)」は、単なる外見的魅力ではなく、内面的価値や本質的な美を指す。そして、その美は虚偽や偽装によって成り立つものではなく、真実の上に成り立つときにのみ、本物と呼べるという思想が込められている。つまり、美は表面だけでなく、その根底にある誠実さや真理と結びついている。
この発想の背景には、19世紀ロマン主義における美学的理想がある。当時の思想家や芸術家の多くは、美を単なる感覚的快楽ではなく、倫理や真理と密接に結びついたものとして捉えていた。スタンダールもまた、美を偽りや欺瞞から切り離し、永続する価値は真実性の上にしか存在しないと考えていた。
現代においても、この言葉は多くの分野に通じる。例えば、芸術やデザインにおいても、見た目が美しくても中身が空虚であれば長く評価されない。一方で、誠実な思想や本物の技術に裏打ちされた作品は、時代を超えて人々を惹きつける。この言葉は、美は真実と一体であってこそ永遠の価値を持つという普遍的な原則を示している。
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