「世界に新しいものとは何か?何もない。世界に古いものとは何か?これも何もない。すべては常に存在しており、これからも常に存在し続ける」

- 1926年11月23日~2011年4月24日
- インド出身
- 宗教指導者、霊的指導者、社会活動家
- 奇跡を行う聖者として世界的に注目され、多くの信奉者を持つ。教育・医療・給水などの慈善事業を推進し、スピリチュアルな教えと無償の奉仕精神で知られている。
英文
”What is new in the world? Nothing. What is old in the world? Nothing. Everything has always been and will always be.”
日本語訳
「世界に新しいものとは何か?何もない。世界に古いものとは何か?これも何もない。すべては常に存在しており、これからも常に存在し続ける」
解説
この名言は、時間と存在の本質に対する形而上学的な洞察を表している。サイ・ババは、変化して見える世界の中にも、本質的には何一つ新しくも古くもないという真理を示している。これは、すべてのものが永遠のサイクルの中にあるという、インド哲学におけるサンシャラ(輪廻)の思想とも共鳴する。
ここで言う「新しいもの」「古いもの」という概念は、人間の相対的な時間感覚や価値判断にすぎないとされている。変化や革新といった現象は表層的なものであり、宇宙の本質や根本的な真理は常に変わらず、そこに在り続けるという前提がある。つまり、存在そのものは時を超えて普遍であるというメッセージである。
現代社会は「新しさ」を過剰に追い求め、過去を「古く無用なもの」として退けがちである。しかしこの名言は、そうした価値観への静かな批判として、本質的なものは常に今この瞬間にも存在していることを思い出させる。変化の中にあっても、変わらぬ真理や普遍の価値に目を向けることの大切さを、この言葉は力強く語っているのである。
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