「人間は自らの好みに合わせて自然の食物を変えようとし、その結果、それらに宿る生命の本質そのものを失わせている」

- 1926年11月23日~2011年4月24日
- インド出身
- 宗教指導者、霊的指導者、社会活動家
英文
”Man seeks to change the foods available in nature to suit his tastes, thereby putting an end to the very essence of life contained in them.”
日本語訳
「人間は自らの好みに合わせて自然の食物を変えようとし、その結果、それらに宿る生命の本質そのものを失わせている」
解説
この名言は、人間の欲望による自然改変の危険性を指摘している。サイ・ババは、自然が与えてくれた食物には本来の生命エネルギーや霊的な本質が宿っていると考えており、それを味覚や利便性のために加工・改変することは、その本質的な恩恵を損なう行為であると警告している。
現代における食品加工、遺伝子組み換え、化学添加物の使用などは、確かに利便性や嗜好性を満たしてはいるが、その一方で、本来の自然の調和や栄養の精妙なバランスを崩している。サイ・ババの言う「生命の本質」とは、物質的栄養以上に、霊的・波動的な純粋性を含んでおり、それを損なえば、人間自身の健康や意識にも悪影響を及ぼすとされる。
この名言は、ただの食事への戒めにとどまらず、人間のエゴが自然の摂理をねじ曲げる危うさを象徴している。人は自然に従い、与えられたものの中に感謝と敬意を持って生きるべきである。サイ・ババのこの教えは、調和ある暮らしと霊性の回復を目指すうえで、現代人に深い省察を促すものである。
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