「見る価値はあるか? ああ、あるとも。ただ、わざわざ見に行くほどのものではない」

- 1709年9月18日~1784年12月13日
- イギリス出身
- 詩人、評論家、辞書編纂者、伝記作家
英文
“Worth seeing? Yes; but not worth going to see.”
日本語訳
「見る価値はあるか? ああ、あるとも。ただ、わざわざ見に行くほどのものではない」
解説
この辛辣な言葉は、期待外れな体験や評判倒れの対象に対する皮肉な評価として知られる。サミュエル・ジョンソンが、ある観光名所(スコットランドの巨人の石柱 Giant’s Causeway だとされる)について語ったものと伝えられている。一見の価値はあるが、労を費やすほどではないという冷静な判断を含んでおり、興味と労力とのバランスを問う含意がある。
ジョンソンらしいウィットが光るこの言葉は、現代でも映画、展覧会、観光地などを評価する際にしばしば引用される。「可もなく不可もなく」「期待はずれだった」というニュアンスを、わずかな文で的確に伝える、非常に印象的な表現である。
この名言は、真に価値あるものとは何か、自らの時間と労力を費やす対象の選び方について、私たちに静かな問いを投げかける。見るに値するというだけで行動に値するとは限らない、という感覚は、合理性を重視する現代人にも通じる哲学的視点である。
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