「酒は人に何も与えはしない……ただ凍りついていたものを動かすだけである」

サミュエル・ジョンソン(画像はイメージです)
サミュエル・ジョンソン(画像はイメージです)
  • 1709年9月18日~1784年12月13日
  • イギリス出身
  • 詩人、評論家、辞書編纂者、伝記作家

英文

“Wine gives a man nothing… it only puts in motion what had been locked up in frost.”

日本語訳

「酒は人に何も与えはしない……ただ凍りついていたものを動かすだけである」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉は、酒の作用を冷静に捉えた観察である。酒は新しい能力や性質を与えるわけではなく、もともと人の内に潜んでいた感情や性格を解き放つだけだとジョンソンは述べている。つまり、酒は人を変えるのではなく、その本性を露わにするのである。

18世紀のイギリスでは飲酒文化が盛んであり、酒は社交や娯楽の中心にあった。しかし同時に過度の飲酒による問題も深刻で、ジン横丁の荒廃などが社会問題化していた。ジョンソンの言葉はそうした背景を踏まえ、酒を過大評価せず、その作用を冷静に位置づける道徳的な視点を示している。

現代においても、この考えは有効である。酒によって人が饒舌になったり大胆になったりするのは、酒が性格を変えたのではなく、抑制されていた本心を解き放ったにすぎない。ジョンソンの言葉は、酒に頼るのではなく、自らの本性や感情を意識して向き合うことの重要性を教えているのである。

「サミュエル・ジョンソン」の前後の引用


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