「妻の幸福ほど男を喜ばせるものはない。男は常に、自分がその源であることを誇りに思うからである」

サミュエル・ジョンソンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
サミュエル・ジョンソンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1709年9月18日~1784年12月13日
  • イギリス出身
  • 詩人、評論家、辞書編纂者、伝記作家

英文

”Nothing flatters a man as much as the happiness of his wife; he is always proud of himself as the source of it.”

日本語訳

「妻の幸福ほど男を喜ばせるものはない。男は常に、自分がその源であることを誇りに思うからである」

解説

この言葉は、妻の幸福が夫にとって最大の自尊心の源となるという人間関係の心理を示している。夫は妻が幸せであるとき、自らの役割や価値を確認し、自己の誇りを強める。ジョンソンは、家庭における幸福の連関を相互的でありながらも夫の自負心に深く結びつくものとして捉えている。

18世紀のイギリス社会では、結婚は社会的・経済的な結びつきであると同時に、夫の威信を示す場でもあった。妻の幸福は単なる個人の満足ではなく、夫の能力や人格を映すものと考えられていた。ジョンソンのこの言葉には、当時の家父長的価値観と家庭の在り方が色濃く反映している。

現代においては、この言葉は異なる角度から理解できる。男女の役割がより対等に捉えられる時代にあっても、相手の幸福が自らの誇りや喜びとなるという構図は普遍的である。夫婦関係に限らず、恋人や家族、友人との間でも、相手の幸せを自分の誇りと感じられる関係こそが健全である。ジョンソンの言葉は、人間関係における幸福の共有と誇りの在り方を教えているのである。

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