「言葉は思考の衣服である」

- 1709年9月18日~1784年12月13日
- イギリス出身
- 詩人、評論家、辞書編纂者、伝記作家
英文
”Language is the dress of thought.”
日本語訳
「言葉は思考の衣服である」
解説
この言葉は、言語が思考を形にし、外に表すための装いであるという比喩を示している。思考そのものは目に見えないが、言葉によって初めて他者に伝わり、理解される。ジョンソンは、言葉が単なる道具ではなく、思考を表現する不可欠な衣装であることを強調している。
18世紀のイギリスでは、雄弁術や文筆の力が人間の評価を大きく左右した。ジョンソン自身も文人として、正確で力強い言葉を追求し続けた人物であり、この表現はその実践の中から生まれたと考えられる。彼の『英語辞典』の編纂も、まさに思考の衣服である言葉を整え直す試みであった。
現代においても、この言葉は大きな意味を持つ。人は考えを持っていても、それを言葉にできなければ共有も発展もできない。逆に、適切な言葉を選ぶことで、思考は洗練され、理解も深まる。ジョンソンの言葉は、言語の精確さと豊かさが思考の質を決定するという普遍的な真理を示しているのである。
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