「誰もが自分の思う真理を語る権利を持ち、また他の誰もがそれに対して殴り倒す権利を持つ。殉教こそがその試金石である」

- 1709年9月18日~1784年12月13日
- イギリス出身
- 詩人、評論家、辞書編纂者、伝記作家
英文
”Every man has a right to utter what he thinks truth, and every other man has a right to knock him down for it. Martyrdom is the test.”
日本語訳
「誰もが自分の思う真理を語る権利を持ち、また他の誰もがそれに対して殴り倒す権利を持つ。殉教こそがその試金石である」
解説
この言葉は、思想や言論の自由には必ず反発や代償が伴うという現実を示している。サミュエル・ジョンソンは、真理を主張することは理論上の権利であっても、社会の反発や敵意を避けられないと考えていた。そこで重要なのは、どれだけ痛みや犠牲を受け入れてでも自分の信念を貫けるかである。
18世紀のイギリスは、政治や宗教に関する発言が大きな社会的影響を持ち、時には命の危険を伴った。ジョンソンのこの言葉は、言論の自由はただの抽象的権利ではなく、行動によって証明されるべきものであるという警告として読める。真理を主張する者は、必ずしも社会に歓迎されるわけではなく、むしろ抵抗や迫害を受けやすいのである。
現代においても、ジャーナリストや活動家、思想家などが権力や社会の多数派に反する意見を述べるとき、彼らは名誉や安全を危険にさらすことがある。ジョンソンの言葉は、「殉教」すなわち自己犠牲を覚悟してなお語られる言葉こそが真の自由を証明するという厳しい現実を突きつけている。
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