「ハエが立派な馬を刺して身をよじらせることはあっても、所詮ハエは虫であり、馬は依然として馬である」

- 1709年9月18日~1784年12月13日
- イギリス出身
- 詩人、評論家、辞書編纂者、伝記作家
英文
”A fly, Sir, may sting a stately horse and make him wince; but, one is but an insect, and the other is a horse still.”
日本語訳
「ハエが立派な馬を刺して身をよじらせることはあっても、所詮ハエは虫であり、馬は依然として馬である」
解説
この言葉は、些細な者が一時的に偉大な者に影響を与えても、本質的な格の違いは揺るがないという意味を持つ。ハエ=取るに足らぬ存在、馬=威厳ある人物や地位の比喩であり、サミュエル・ジョンソンは無礼者や批判者が一瞬の痛みを与えたとしても、それによって偉大さが損なわれるわけではないと語っている。
この名言には、中傷や侮辱に過敏になることへの警告が含まれている。世の中には声高に他人を貶めようとする者もいるが、それらに一々反応しては、かえって自らの品位を損ねることになりかねない。真に価値のある人間は、軽薄な批判に動じる必要はないという、気高い自己認識を促す含意がある。
現代社会のSNSや言論空間にも通じるこの教えは、本質と一時的な刺激とを見誤らない冷静さの重要性を説いている。一過性の嘲笑や敵意はあっても、自分の品位や価値はそれによって左右されるべきではないという信念が、ジョンソンのこの比喩に込められている。
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