「逮捕されたとき、これがこんなことになるとは思っていませんでした。それは他のどの日とも変わらない一日でした。その日を特別なものにした唯一の理由は、大勢の人々が加わったことです」

- 1913年2月4日~2005年10月24日
- アメリカ合衆国出身
- 公民権運動活動家
英文
“At the time I was arrested I had no idea it would turn into this. It was just a day like any other day. The only thing that made it significant was that the masses of the people joined in.”
日本語訳
「逮捕されたとき、これがこんなことになるとは思っていませんでした。それは他のどの日とも変わらない一日でした。その日を特別なものにした唯一の理由は、大勢の人々が加わったことです」
解説
この言葉は、ローザ・パークス自身が自分の行動が歴史的な転換点になるとは予期していなかったことを率直に語っている。「他のどの日とも変わらない一日」という表現からは、彼女の行動が特別な準備や計画によるものではなく、日常の延長線上にあった自然な抵抗であったことがわかる。
しかし、「大勢の人々が加わった」ことがその日を特別なものにしたと語る点に、公民権運動の本質がある。つまり、一人の勇気ある行動が、多くの人々の共鳴によって社会的うねりへと転じたのである。ローザ・パークスの座り込みがきっかけとなり、モンゴメリー・バス・ボイコットという大衆運動が展開された事実は、変革には個人の行動と集団の結集の両方が必要であることを示している。
この名言は、私たち一人ひとりの日常的な選択が、時として歴史を動かす力になりうることを教えてくれる。そして、真の変化は、共感と連帯によって生まれるという普遍的な真理を静かに伝えている。ローザ・パークスの謙虚な振り返りは、英雄とは特別な存在ではなく、決意と共感に支えられた一人の市民であることを私たちに思い出させる。
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