「今日、我々は真珠湾攻撃の翌日よりもさらに大きな危機に直面している。我々の軍は、この国を防衛する能力を完全に欠いている」

- 1911年2月6日~2004年6月5日
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、政治家、第40代アメリカ合衆国大統領
俳優として成功を収めた後、カリフォルニア州知事を経て大統領に就任。小さな政府と自由市場を重視する「レーガノミクス」を推進し、冷戦期には強硬な対ソ連政策で「冷戦終結」に貢献した。保守主義の象徴的存在としてアメリカ政治に大きな影響を与えた。
英文
“We’re in greater danger today than we were the day after Pearl Harbor. Our military is absolutely incapable of defending this country.”
日本語訳
「今日、我々は真珠湾攻撃の翌日よりもさらに大きな危機に直面している。我々の軍は、この国を防衛する能力を完全に欠いている」
解説
この言葉は、ロナルド・レーガンが1970年代末から1980年代初頭にかけてのアメリカの軍事力低下への強い危機感を表明したものである。レーガンは、冷戦下においてソ連との軍事バランスが崩れつつあると見なし、アメリカの安全保障が深刻な脅威にさらされていると警告した。この発言は、彼の大規模な国防強化政策(いわゆる「平和を通じた力」)へとつながる原動力となった。
現代においても、この種の警鐘はしばしば繰り返される。軍事力は単なる兵器数ではなく、訓練、装備、戦略的意志を含む総合的な力で評価されるべきであり、その維持と強化は国家安全保障の根幹に位置づけられる。レーガンは、国防の脆弱さが世界におけるアメリカの信頼性を損ない、さらなる危機を招く可能性があると考え、迅速な再建を訴えたのである。
例えば、現代のサイバーセキュリティや宇宙防衛の分野でも、新たな脅威に対する備えが遅れることで国家全体が危機に陥るリスクが指摘されている。レーガンのこの言葉は、国防力の現状を直視し、必要な備えを怠らないことの重要性を今なお鋭く訴えかけている。
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