「今日、NATOの防衛線では、我々の軍隊は東を向き、侵略の可能性に備えている。一方その線の向こうでは、ソ連の軍隊も東を向いており、自国民の脱出を防ごうとしている」

ロナルド・レーガンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
ロナルド・レーガンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1911年2月6日~2004年6月5日
  • アメリカ合衆国出身
  • 俳優、政治家、第40代アメリカ合衆国大統領

俳優として成功を収めた後、カリフォルニア州知事を経て大統領に就任。小さな政府と自由市場を重視する「レーガノミクス」を推進し、冷戦期には強硬な対ソ連政策で「冷戦終結」に貢献した。保守主義の象徴的存在としてアメリカ政治に大きな影響を与えた。

英文

“Today on the NATO line, our military forces face east to prevent a possible invasion. On the other side of the line, the Soviet forces also face east to prevent their people from leaving.”

日本語訳

「今日、NATOの防衛線では、我々の軍隊は東を向き、侵略の可能性に備えている。一方その線の向こうでは、ソ連の軍隊も東を向いており、自国民の脱出を防ごうとしている」

解説

この言葉は、ロナルド・レーガンが冷戦時代における自由陣営と共産主義陣営の本質的な違いを鋭く指摘したものである。レーガンは、西側諸国は外部からの侵略に備えて軍備を整えているが、東側、特にソ連は自国民の自由な移動すら制限するために軍事力を用いていると述べ、自由と抑圧の根本的対比を際立たせた。

現代においても、国家が軍事力を外部防衛ではなく内部統制に用いる場合、その体制が自由を抑圧している兆候であるという視点は変わらない。レーガンのこの言葉は、真の自由国家とは、外敵から国民を守るものであり、国民自身を監視し封じ込めるものではないという原則を力強く示している。

例えば、現代の権威主義体制における国境管理や移動制限政策にも、自由と抑圧を分ける本質的な違いが現れている。レーガンのこの言葉は、軍事力の向かう方向によって、国家の本質が明らかになるという普遍的な真理を今なお鮮烈に伝えている。

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