「ラティーノたちは本来共和党支持者だ。ただ彼らがそれにまだ気づいていないだけだ」
- 1911年2月6日～2004年6月5日
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、政治家、第40代アメリカ合衆国大統領
俳優として成功を収めた後、カリフォルニア州知事を経て大統領に就任。小さな政府と自由市場を重視する「レーガノミクス」を推進し、冷戦期には強硬な対ソ連政策で「冷戦終結」に貢献した。保守主義の象徴的存在としてアメリカ政治に大きな影響を与えた。
英文
“Latinos are Republican. They just don’t know it yet.”
日本語訳
「ラティーノたちは本来共和党支持者だ。ただ彼らがそれにまだ気づいていないだけだ」
解説
この言葉は、ロナルド・レーガンがラティーノ（ヒスパニック系アメリカ人）と共和党の価値観の親和性を強調しようとした発言である。レーガンは、家族の絆、宗教心、勤勉、そして小さな政府を重視する伝統的価値観がラティーノ社会に根付いていると考えた。彼は、これらの価値観が共和党の理念と本質的に一致しているにもかかわらず、ラティーノ層がそれに気づかず、伝統的に民主党支持に傾く傾向にあると見ていた。
現代においても、この指摘は一定の影響力を持っている。選挙戦略においてラティーノ票は重要な位置を占めており、各政党がその支持を得ようと激しく争っている。文化的背景と政治理念の一致に着目しながら、いかにして政策や言葉でその認識を変えるかが鍵となっている。レーガンは、単なる党派的利益ではなく、価値観の共鳴による自然な支持の形成を期待してこの言葉を発したのである。
例えば、移民政策や経済政策をめぐる議論では、個人の努力と自由を重視する共和党の主張が一部ラティーノ層に響く例も見られる。レーガンのこの言葉は、政治的支持とは単なる所属意識ではなく、根本的な価値観の共有に基づくべきだという考え方を今なお思い起こさせるものである。
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