「私は壁に、若いベルリン市民によって雑にスプレーで描かれた言葉に気づいた――『この壁は崩れる。信念は現実となる』と。そうだ、ヨーロッパ中でこの壁は崩れる。なぜなら、それは信仰に耐えられず、真実に耐えられず、自由に耐えられないからだ」

ロナルド・レーガンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
ロナルド・レーガンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1911年2月6日~2004年6月5日
  • アメリカ合衆国出身
  • 俳優、政治家、第40代アメリカ合衆国大統領

俳優として成功を収めた後、カリフォルニア州知事を経て大統領に就任。小さな政府と自由市場を重視する「レーガノミクス」を推進し、冷戦期には強硬な対ソ連政策で「冷戦終結」に貢献した。保守主義の象徴的存在としてアメリカ政治に大きな影響を与えた。

英文

“I noticed words crudely spray-painted upon the wall, perhaps by a young Berliner: ‘This wall will fall. Beliefs become reality.’ Yes, across Europe, this wall will fall. For it cannot withstand faith; it cannot withstand truth. The wall cannot withstand freedom.”

日本語訳

「私は壁に、若いベルリン市民によって雑にスプレーで描かれた言葉に気づいた――『この壁は崩れる。信念は現実となる』と。そうだ、ヨーロッパ中でこの壁は崩れる。なぜなら、それは信仰に耐えられず、真実に耐えられず、自由に耐えられないからだ」

解説

この言葉は、ロナルド・レーガンが1987年のベルリン演説で語った、ベルリンの壁と共産主義体制に対する強い信念と希望の表明である。レーガンは、圧政や壁のような物理的障壁も、人々の信念、真実、そして自由への渇望には最終的に勝てないと確信していた。この発言は、冷戦の終焉と東欧諸国の自由化への強い予感と決意を象徴するものとなった。

現代においても、この言葉は自由を求めるすべての運動や抑圧に抗する精神の象徴として受け継がれている。権威主義的な体制や抑圧的な社会構造も、人間の自由への普遍的な希求には最終的に屈するという考えは、国際社会において重要な指針となっている。レーガンのこの言葉は、自由はただ願うだけでなく、信じ、行動し続けることで必ず現実となるという希望を力強く語っている。

例えば、今日における民主化運動や人権運動においても、信念を持つ市民たちの粘り強い行動が社会変革をもたらしている。レーガンのこの言葉は、壁を築く権力よりも、信じる心と自由への意志の方が常に強いという普遍的な真理を、今なお鮮烈に伝えている。

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