「私は1964年の公民権法に賛成であり、必要であれば武力をもってでもこれを施行すべきだと考える」

- 1911年2月6日~2004年6月5日
- アメリカ合衆国出身
- 俳優、政治家、第40代アメリカ合衆国大統領
俳優として成功を収めた後、カリフォルニア州知事を経て大統領に就任。小さな政府と自由市場を重視する「レーガノミクス」を推進し、冷戦期には強硬な対ソ連政策で「冷戦終結」に貢献した。保守主義の象徴的存在としてアメリカ政治に大きな影響を与えた。
英文
“I favor the Civil Rights Act of 1964 and it must be enforced at gunpoint if necessary.”
日本語訳
「私は1964年の公民権法に賛成であり、必要であれば武力をもってでもこれを施行すべきだと考える」
解説
この言葉は、ロナルド・レーガンが公民権法に対する支持を明確に表明し、その実効性確保への強い決意を示したものである。レーガンは、人種差別を終わらせるための法的枠組みとして1964年の公民権法を支持し、単なる理念ではなく、必要ならば国家権力を行使してでもその遵守を確保すべきだと主張した。この発言には、自由と平等の実現には時に強制力を伴う断固たる行動が不可欠であるという認識が表れている。
現代においても、この考え方は大きな意味を持つ。法の正義が単なる紙上の理想にとどまらず、現実の社会において確実に適用されるためには、国家がその権威をもって守り抜く意志を示さなければならない。レーガンのこの言葉は、自由と平等を空虚な理念に終わらせず、現実の権利として確立するための覚悟を促すものである。
例えば、投票権の保障や教育機会均等といった現代の公民権問題でも、単なる道義的訴えだけでなく、具体的な施策と強制力を伴った実行が求められる。レーガンのこの発言は、正義を実現するためには国家が毅然とした行動を取るべきであるという力強い原則を、今日に至るまで響かせている。
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