「私が始めた頃は芸術家でありたかったし、芸術家になりたかった。俳優になったのはほとんど偶然だった。15年間俳優を務め、プロデュースにも挑戦した。『候補者ビル・マッケイ』のように、人々が知っていると思っている物語の下にある物語を探していた」

ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
  • 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家

英文

“When I started, I was an artist; I wanted to be an artist. I became an actor almost by accident. I acted for fifteen years and tried to produce. I looked for stories that were the story beneath the story that you thought you knew, like ‘The Candidate’.”

日本語訳

「私が始めた頃は芸術家でありたかったし、芸術家になりたかった。俳優になったのはほとんど偶然だった。15年間俳優を務め、プロデュースにも挑戦した。『候補者ビル・マッケイ』のように、人々が知っていると思っている物語の下にある物語を探していた」

解説

この言葉は、レッドフォードの芸術家としての出発点と物語探求の姿勢を表している。彼は当初、絵画や美術に関心を持ち、その延長で物語を描こうとしていた。しかし俳優業は偶然の流れで始まり、その後15年間の活動を通じて、演じるだけでなくプロデュースにまで活動の幅を広げたことが語られている。

彼が言及する『候補者ビル・マッケイ』(1972年)は、表面的には政治ドラマだが、その背後には理想と現実の対立や政治の空虚さが描かれている。レッドフォードは単なるストーリーではなく、人々が見落としている「物語の下の物語」を求め、それを映画を通じて伝えようとした。

現代に応用すれば、この言葉は表層の情報や出来事だけでなく、その奥にある本質を探る姿勢の大切さを教えている。芸術や映画だけでなく、社会や個人の出来事においても、見えているものの背後に何が潜んでいるかを探求する視点は、深い理解と批評的思考を育む。レッドフォードのキャリアはまさにその実践であった。

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