「娯楽への注目が、大衆がニュースとして必要とするものを奪っている。調査報道は常に重要であり、インターネットであれどこであれ、必ず居場所を見つけると私は思う」

ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
  • 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家

英文

“The focus of entertainment is taking away from what the public needs as news. I think investigative journalism will always be important and always find its way, be it on the Internet or wherever.”

日本語訳

「娯楽への注目が、大衆がニュースとして必要とするものを奪っている。調査報道は常に重要であり、インターネットであれどこであれ、必ず居場所を見つけると私は思う」

解説

この言葉は、レッドフォードが娯楽偏重社会における報道の弱体化と調査報道の重要性を強調しているものである。ニュース本来の役割は権力を監視し、市民に必要な情報を届けることであるが、娯楽的要素の強い報道や芸能ニュースがそれを侵食している現状を憂えている。

背景として、アメリカのメディアは1980年代以降、視聴率や広告収入を重視するあまり、報道よりも娯楽性を前面に出す傾向を強めてきた。その一方で、ウォーターゲート事件を暴いた調査報道のように、民主主義を守るうえでのジャーナリズムの力は依然として不可欠である。レッドフォードが映画『大統領の陰謀』を通じて示した関心も、この視点に重なる。

現代的に見ると、この言葉は調査報道の持続可能性と必要性を訴えるものとなっている。SNSやインターネットの普及で情報が氾濫する中でも、権力や不正を掘り下げる報道は民主主義の基盤を支える。レッドフォードの言葉は、娯楽に流されがちな社会においても、真実を追う報道の価値は普遍的であると強調している。

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