「私にとって大きな瞬間は『大統領の陰謀』を制作したことだった。それはウォーターゲート事件やニクソン大統領そのものについてではなかった。私が焦点を当てたかったのは、多くの人があまり知らないと思ったこと――ジャーナリストがどのようにして記事を手にするのか、という点だった」

ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
ロバート・レッドフォード(画像はイメージです)
  • 1936年8月18日~2025年9月16日(89歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 俳優、映画監督、プロデューサー、環境活動家

英文

“The big moment for me was making ‘All the President’s Men’. It was not about Watergate or President Nixon. I wanted to focus on something I thought not many people knew about: How do journalists get the story?”

日本語訳

「私にとって大きな瞬間は『大統領の陰謀』を制作したことだった。それはウォーターゲート事件やニクソン大統領そのものについてではなかった。私が焦点を当てたかったのは、多くの人があまり知らないと思ったこと――ジャーナリストがどのようにして記事を手にするのか、という点だった」

解説

この言葉は、レッドフォードが映画『大統領の陰謀』(1976)の本質をどこに置いていたのかを示している。彼にとって重要だったのは、権力者のスキャンダルそのものよりも、真実に迫るジャーナリストの仕事のプロセスであった。これは、彼のジャーナリズムへの強い関心や敬意を反映している。

背景として、ウォーターゲート事件はアメリカ史において重大な政治スキャンダルであり、ニクソン大統領の辞任に直結した。しかし一般市民にとっては、ジャーナリストがどのように情報を収集し、事実を突き止めていったのかという裏側はあまり知られていなかった。レッドフォードはその部分を映画で描き、ジャーナリズムの使命感や粘り強さを浮き彫りにした。

現代的に見れば、この言葉は透明性と真実を追求する報道の価値を再認識させる。フェイクニュースや情報操作が横行する今日においても、記者がどのように真実を見つけ、検証し、公表するかは極めて重要である。レッドフォードの映画的視点は、ジャーナリズムの根源的意義を一般に伝える役割を果たしたといえる。

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